どれくらい勉強すれば実になるのか?

どれだけ学べば実になるのか。
これはモチベーションを維持するにも
大切な問題である。
学問だけでなくスポーツにおいても、
音楽においても技術を高めるには
学びは必要である。

“うまくいくとき”と
”うまくいかない時”があれば、
“うまくいく”やり方に繰り返し練習する。
無意識にできるところまで昇華したら、
自分の力を発揮できる可能性が高くなる。

10000時間の法則

有名なものに10000時間の法則がある。
これはプロスポーツや音楽家そして
チェスの世界レベルの人がどのくらい
練習をしたのかを比較したところ、
約10000時間の練習を行っていたというものだ。

これは2007年にベストセラーの
『天才!成功する人々の法則』
マルコム・グラッドウェル著書によるものの影響が大きい。
考案者はK.アンダース・ニクソン博士である。

この10000時間を年数に換算すると
1日45分の練習で約37年。
1日1時間半の練習で18,5年。
気の長い話である。
そのレベルに達成するまでには、
あっという間に年老いてしまう。

しかしこの10000時間の法則は
世界トップレベルの技術ということなので、
一般の人がそこまでのレベルを
望むことはあまりない。

ギターが弾き語りがちょっとできたり、
サーフィンを楽しんだり、
少しであれば英語が話せるレベルならば、
こんな時間は必要ないはずだ。

ちょっとできるぐらいの時間、
いわゆるそこそこのレベル。
これがコスパ的には最も良い。

そんなに努力もせず、
お手軽にそこそこなレベル。
多くの人の望むレベルは
だいたいこの程度ではないだろうか。

そこそこのレベルは何時間?

このそこそこのレベルが
だいたい約20時間である。
学習曲線で考えた場合、
学びはじめの時が最も伸びしろが大きい。

何も知らないレベルから
少しずつわかっていくレベル。
一番面白いところである。
そこから徐々に行き詰まり壁を感じるところが、
約20時間というわけである。

壁を越えるにはより多くの時間と
モチベーションが必要になる。
それを考えると20時間がコスパが良い。

20時間なら1日45分で約1カ月程度。
十分実行可能なレベルである。
さらに壁を超え向上していく際には、
変化のないプラトーが続いて、
一定期間越えブレイクスルー生じると、
次の段階に進むようになる。

この壁は努力量のわりに
結果が出ないので、
努力量と期待値が剥離し、
やる気をなくす原因となる。

20時間というのは、
このはじめの壁にぶち当たる
手前までの時間になるため、
最も効率の良い時間単位となる。

まずは考えるよりも真似ること

「学ぶ」は「真似ぶ」とも言われる。
自分なりに考えて
答えを出すことは確かに大切だが、
もうすでにわかっていることを
考えることで時間を費やすのは
非効率である。

数学の方程式、科学技術、医療。
こうしたものの中で答えが
わかっているものに対しては、
自分で考えるより真似ることが重要である。

ある村にすごく頭の良い
数学が好きな農家の子供がいた。
数学の教授は彼に目をつけて、
都会の大学に来るように勧めた。
しかし彼は農家を手伝うのでと断った。
10年経ち会いにいくと、
「教授すごい発見をしました。
 この方程式で色々な問題が解けるんです!」
彼は連立方程式を自分で導き出した。
大した発見だ。
ただ学校に行けば中学で誰でも習うものである。

このようにすでにあるものに関しては、
考えるよりはまず真似ることが始まりになる。

真似ることで多くの人が
何年もかけて導いだした真理に
一気にたどり着くことができる。

まとめ

プロフェッショナルになるには、
10000時間は必要である。
しかし、そこそこのレベルであれば
20時間で十分である。

20時間というのは
勉強をして最初の壁にぶつかる手前なので、
とてもコスパが良い。

はじめのうちはあれこれ考えるよりも、
まず真似ることが大切である。