姿勢を予測する

はじめに

硬くなっている筋肉と
関節を把握することで、
姿勢をある程度予測することができる。

予測ができると、
その人がどの時の姿勢に注意すれば良いのか、
どのような姿勢をとれば良いのか、
具体的に伝えることができる。

では硬くなっている筋肉と関節から
姿勢をどのように予測すればよいのだろうか。
筋肉と関節から確認していく。

硬くなっている筋肉

例えば左側の筋肉が凝ることが多ければ
右に向いていることが多い。
左肩の肩こりであれば、
首が右に向いていることが多かったり、
左肩が前に出ている状態になると、
左の肩が凝りやすくなる。

なぜ右に向くと左の方が痛くなるかというと
右に向くことで左側の筋肉が
引っ張られやすくなるから。
引っ張られた筋肉は
伸張反射によって緊張する。
また伸張された状態で身体を支えるため、
いわゆる遠心性収縮様の収縮様式をとるため、
負担が増大していまう。

硬くなっている関節

硬くなっている関節を探すポイントは
股関節と脊椎。

まず股関節だが、
硬い股関節の側に
体重をかけていることが多い。

そして脊椎では曲がっているところに
荷重が集中しやすいので、
硬い脊椎の関節の部分が、
曲がっていることが多いと言える。

また右回旋と左回旋の動きを確認し、
動きやすい方が普段向いている方向。
動きにくい方向があまり向かない方向と考えられる。

また脊椎の場合は、
負担を分散させるために
S字彎曲をとる傾向がある。

通常は矢状面でS字彎曲をとるのだが、
座位だと曲げた姿勢を取りやすくなるので、
S字彎曲を前額面で取りやすくなる。
いわゆる側彎という状態で
右か左かに体重を乗せた姿勢になると、
側彎姿勢をとりやすくなる。

側弯になると脊椎は上部と下部で
反対の回旋位をとることが注意が必要である。

姿勢と硬さ

このように硬くなっている筋肉と関節から、
予測される姿勢を特定することができる。

実際に患者に説明する時には、
言葉で説明するよりも、
予測する姿勢に身体を誘導し、
「このような姿勢を
 とっていることありませんか?」
と説明すると良い。
「そういえば・・・」
という言葉を引き出せたらしめたものだ。

痛みというのは身体の使い方が大きい。
痛みの原因は硬くなっている筋肉や関節ではなく、
硬くしている姿勢にある。

痛みの原因となる姿勢を特定することができれば、
硬くなることがなくなるのでほぐす必要もなくなる。

まとめ

痛みは硬くなっている筋肉や
関節から生じることも多いが、
原因はその組織ではなく、
その組織を硬くする姿勢にある。

筋肉の硬さは向いている側と
反対側に生じやすい
右が凝る場合は左に向いていることが多いか、
右の腕が前に出ていることが多い。

また股関節の硬い方に
体重をのせていることが多く、
脊椎の回旋の動きによって
よく動く回旋方向が
普段向いている方向である。

どういった姿勢をとるか把握ことは、
痛みの原因に対処するためには必要不可欠である。