雨の日と痛み

はじめに

雨の日には調子が悪くなる人が多い。
ムチウチの患者からよく聞くが、
他にも以前に怪我をしたところが疼く
などといったこともよく聞く。

「天気が悪いと調子が悪い。」
「雨が降るのがわかるんよ・・・。」
「天気予報で雨のマークを見ると憂鬱。」
などといった声を聞く。

これは気のせいではなく、
気候という因子も身体に影響を与えるためである。
ではどのような変化が身体に生じるのであろうか。

雨の日に生じる気候の影響は、
湿度の増加と気圧の低下の二つである。
ではこの二つはどういった影響を与えるのだろうか。
順に説明していきたいと思う。

湿度の増加

湿度が増加するとヒスタミンが増加する。
ヒスタミンが増加すると副交感神経が活性化し、
精神的には倦怠感や落ち込みなどが生じやすい。

「なんだか身体が重い・・・。」
「元気が出ない。」
「つらい・・・。」
などと言った声をよく聞く。

またヒスタミンの増加は
血管の拡張が生じることで、
軽度の炎症が生じやすくなる。

「なんだかまた疼きだした・・・。」
「また悪くなった気がする・・・。」
といった言葉が多いだろうか。

このように湿度の増加は、
ヒスタミンの増加とともに
副交感神経を活性化し、
倦怠感や落ち込み、
そして血管拡張に伴う軽度の炎症を生じさせる。

気圧の低下

気圧の低下は関節内圧に影響を及ぼす。
気圧が下がれば密封されている身体の圧力は、
相対的に高くなり膨張する。

スナック菓子の袋が、
山頂に行くとパンパンになったのを
見たことはないだろうか。

通常の気圧であれば
外の圧力に押されているために、
袋はゆとりがある。
しかし、気圧の低い所に行くと、
外の圧力が小さくなるために、
押される力が小さくなる。
そうなると、相対的に膨張する形になる。

特に関節は膨張により反応しやすい。
硬い関節があれば膨張した際に、
周囲の組織が伸張されることで、
重だるいような痛みを生じやすくなる。

雨の日はこれからも痛み続けるのか

湿度の増加と気圧の低下の二つが、
身体に影響を及ぼすと説明したが、
これらの不調は雨の日になると、
一生続いてしまうものなのか。
結論から言うとそうではない。

外傷が回復してくれば、
湿度の増加による
軽度の炎症の症状は軽減される。

また気圧の低下による反応も、
関節の硬さが改善されると、
膨張しても伸張されなくなるため、
症状も消失しやすい。

何年経っても雨の日には調子が悪くなる場合は、
後者の気圧の低下によるものが多い。
関節の硬さが残っているために、
気圧が下がり、関節が膨張する度に
症状が誘発されてしまう。

逆に言うと関節の硬さが改善されれば、
気圧が低下し関節が膨張しても、
症状は誘発されなくなる。

まとめ

雨の日の痛みには
湿度の増加と気圧の低下の二つが関係する。

湿度の増加はヒスタミンの増加とともに
副交感神経を活性化し、
倦怠感や落ち込み、
そして血管拡張に伴う軽度の炎症を生じさせる。

気圧の低下は関節の膨張により
硬い関節の周囲の組織が伸張されることで、
重だるいような痛みを生じさせる。

雨の日の調子の悪さは一生続くものではない。
関節の硬さが残っている場合は、
気圧が下がると関節の膨張とともに、
症状が誘発される。

逆に言うと関節の硬さが改善されれば、
気圧が低下し関節が膨張しても、
症状は誘発されなくなる。